
リビングルームのウォールアート選びは、簡単そうに思えます。けれど、壁の前に立ってソファを見て、また壁に目を戻すと、小さな決断の一つひとつが妙に難しく感じられるものです。
額入りポスターを1枚にするか、2枚並べるか。壁一面に飾るか。印象的な作品にするか、落ち着いた作品にするか。でも、リビングルームのウォールアート選びを難しく考える必要はありません。大切なのは、部屋になじんでいると感じられることです。
このガイドでは、リビングルームのアート選びに役立つサイズ、高さ、間隔、色、フレーム、配置について、堅苦しいルールにとらわれずにご紹介します。目指すのは、バランスがよく、自分らしく、心地よく過ごせる部屋です。
リビングルームのウォールアートを選ぶ5つのステップ
- 壁の役割を決める:ソファの上で視線を集める場所なのか、ダイニングコーナーの背景なのか、それともテレビ横の静かなスペースなのかを考えます。
- サイズを合わせる:ソファの上なら、アート全体の幅がソファの幅の約3分の2になるようにします。
- 配置を選ぶ:印象的なポスターを1枚、2枚並べる、3枚を横一列に飾る、あるいは中心となる作品を軸に複数の作品を飾ります。
- 部屋の色とつなげる:クッションやラグ、木製家具など、すでに部屋にある色を1~2色取り入れた作品を選びます。
- 適切な高さに飾る:作品の中心を目の高さに合わせ、フレームの下端がソファの背もたれから約15~25cm上になるようにします。
ここからは、各ステップを詳しく見ていきましょう。
まずは壁の役割を考える
何かを飾る前に、その壁が部屋の中でどんな役割を担っているかを考えてみましょう。ソファの上にあるメインの壁でしょうか。オープンな間取りのダイニングスペースの背景でしょうか。それとも、テレビや暖炉、コンソールテーブル、読書コーナーのそばでしょうか。
リビングルームは、くつろいだり、話したり、読書をしたり、お客様を迎えたり、ときには仕事をしたりする場所です。壁の装飾も、家具とぶつかったり、理由もなく視覚的な雑然さを増やしたりせず、実際の過ごし方に合うものにしたいところです。
入室してすぐ目に入る壁なら、存在感のあるアートが映えます。ソファの後ろの壁には、落ち着いた視線の中心をつくるとよいでしょう。テレビの周りの壁には、画面と競い合わず、それ自体も埋もれない作品が向いています。壁は単なる余白ではなく、部屋を形づくる要素です。

温かみのあるニュートラルカラーの部屋なら、スタビアエのフローラの壁画・古代ローマ絵画のポスターのような作品が、空間を重くせずに歴史を感じさせてくれます。緑の背景、やわらかな動き、古代の趣が壁に個性を添えます。(作品の背景に興味があれば、ポンペイのフレスコ画がリビングルームに似合う理由を綴った記事もご覧ください。)
まずはサイズのバランスを整える
サイズ感は間違えやすいポイントです。特によくあるのが、小さすぎる作品を選ぶこと。手に持つと素敵なポスターでも、広い壁に飾ると周りから浮いてしまい、ほとんど目立たなくなることがあります。
目安として、ソファの上に飾るアートの幅は、ソファの幅の約3分の2。厳密に合わせる必要はありません。ソファの幅が213cmなら、飾る範囲の幅は約142cmを目指します。大きな額入りアートポスター1枚でも、中サイズ2枚でも、3枚の組み合わせでも構いません。
余白の多い壁では、小さなアートポスター1枚だけでは物足りないことがほとんどです。もう1枚加えたり、横一列やギャラリー風に並べたり、部屋の中心になるほど存在感のある大判作品を選んだりするとよいでしょう。
ソファの上には、どのサイズのウォールアートがよいでしょうか?
幅をソファの約3分の2にする目安と、当店のポスターサイズをもとにした早見表です。
| ソファの幅 | アートの幅の目安 | おすすめの配置 |
|---|---|---|
| 150~180cm、2人掛け | 100~120cm | 100 × 70cmの横長ポスター1枚、または50 × 70cmのポスター2枚を横並びに |
| 200~230cm、3人掛け | 135~150cm | 70 × 100cmのポスター2枚、または50 × 70cmのポスター3枚を横一列に |
| 250cm以上、セクショナルソファ | 165cm以上 | 70 × 100cmのポスター3枚を横一列に、または大きな作品1枚を中心に複数の作品を飾る |

選択肢1:存在感のあるポスターを1枚
いちばんシンプルな方法が、いちばんよいこともあります。存在感のあるポスターを1枚、ソファや主役となる家具の上の中央に飾る方法です。壁に明確な視線の中心が生まれ、部屋が雑然とするのを防げます。
柄物のラグや本が詰まった棚、植物、ランプ、オープンシェルフなど、すでに要素の多い部屋には特に向いています。目を留める場所がひとつあると、空間が落ち着きます。壁に合う範囲で、できるだけ大きなサイズを選びましょう。小さすぎるポスター1枚だけでは、計画的に飾ったように見えにくいものです。
色彩豊かな部屋には、アンリ・マティス《生きる喜び》(1905年)という大胆な選択肢もあります。エネルギーを感じさせながら、美術史に根ざした作品なので、単なる飾りにとどまりません。マティスはコリウールで夏を過ごした後にこの作品を描きました。ブログではマティスの生涯と作品についてもご紹介しています。
選択肢2:ポスターを2枚並べる
ポスターは、1枚より2枚のほうが配置しやすい場合もあります。2枚並べると壁にまとまりが生まれ、ソファやコンソールテーブル、背の低いキャビネットの上にも自然に収まります。
コツは、互いに響き合う2作品を選ぶこと。同じ作品である必要はありません。似せすぎるとショールームのように感じられることもあります。ただ、色や雰囲気、題材、描き込みの細かさなど、何か共通点を持たせましょう。このページの下の方でご紹介している2枚は、どちらもオレンジ色の太陽と手描きの線が共通しています。一方は淡く、もう一方は深い青色なので、並べても単調になりません。
ブルー・アトモスフィア・青い形の抽象ポスターと、静かな抽象画コレクションの落ち着いた作品を組み合わせるのもよいでしょう。すっきりとモダンな印象になります。青は空間の表情を損なわずにやわらかさを加えられるため、リビングルームにもよく合います。
2枚を並べるなら、フレームのサイズをそろえ、位置を丁寧に合わせるときれいに見えます。間隔は約5~10cmを目安に、ひと組に見える程度に狭く保ちましょう。離しすぎると、たまたま同じ壁に飾られた別々の作品のように見えてしまいます。
選択肢3:飾りすぎないギャラリーウォールをつくる
壁が寂しく感じられるなら、複数の作品を飾る方法が効果的です。空間を満たし、個性を加えながら、いくつもの作品を一緒に楽しめます。ただし、配置によってはすぐに雑然としてしまいます。
壁に釘を打つ前に、いくつかルールを決めておきましょう。フレームの色をひとつに絞り、使う色も抑えます。サイズは組み合わせつつ、種類を増やしすぎないこと。間隔もそろえます。そうすることで、作品を集めて飾った壁に見え、散らかった印象を避けられます。
特におすすめなのは、中心となる作品1枚を、2~5枚の小さなアートポスターで囲む配置です。中心の作品が全体の軸になり、小さな作品が動きを加えます。やわらかく詩的な組み合わせなら、ポエム・太陽と星のポスターはミニマルな作品や象徴的な作品とよく合います。少しシュールな雰囲気がほしいなら、世界樹・シュールなベルギーのポスターが意外性を添えてくれます。壁に少し不思議な趣を持たせたいときにおすすめです。
自分で組み合わせを考えるより、最初から一緒に飾れるようにつくられたセットを選ぶ方法もあります。たとえば、マティスの「青い裸婦」4作品は、横一列でも2列×2段でも、ひとつのまとまった作品のように見えます。
最後に、飾る位置を決める前に、フレームを床に並べてみてください。配置を写真に撮り、並べ替えて、もう一度撮ります。単純な方法ですが、試しに開けた穴だらけの壁にせずに済みます。
ソファの上にアートを飾る高さ
ソファは部屋の視覚的な中心になることが多いため、その後ろの壁に飾るなら、ソファを基準にしましょう。
作品の中心が目の高さに来るよう、床から約145~152cmを目安に飾り、ソファに合わせて調整します。一般的な住まいでは、フレームの下端とソファの背もたれの間を約15~25cm空けるとよいでしょう。高すぎると作品がぽつんと浮いて見え、低すぎるとクッションに押しつけられたように見えます。
幅も大切です。アートをソファより広くする必要はなく、通常は広くしないほうがよいでしょう。1枚でも2枚でも複数の組み合わせでも、全体の幅がソファの3分の2~4分の3程度に収まると、バランスよく感じられます。
ソファが低めでモダンなら、横長の作品が似合います。天井が高い場合は、縦長のポスターや上下に重ねた配置で高さを生かせます。作品だけが家具から離れて浮いて見えないよう、下の家具とのつながりを意識しましょう。

部屋にまとまりを生む色を選ぶ
ウォールアートを部屋のすべてのものと色合わせする必要はありません。合わせすぎるとかえって堅い印象になります。ただ、部屋のいくつかの要素とはつながりを持たせたいところです。
ソファ、ラグ、カーテン、ランプ、木製家具の色合い、クッションを見渡して、すでにある色を1~2色取り入れた作品を選びましょう。青いクッションに呼応する小さな青い形、オーク材の家具と響き合う温かいベージュの背景、植物を思わせる緑の作品など、さりげないつながりで十分です。
ポスターなら、壁を塗り替えたりソファを買い替えたりせずに色を加えられます。費用も手間もずっと控えめです。部屋がニュートラルカラー中心なら、アートでコントラストを。すでに色が豊かなら、アートで落ち着きを加えられます。ブルー・アトモスフィアはやわらかさと形の面白さがほしい空間に、フローラの壁画は緑、黄、ベージュ、茶色や自然素材を使った空間になじみます。
部屋に合うフレームを選ぶ
フレームは作品と部屋をつなぐものです。思っている以上に印象を左右します。組み合わせの例をご紹介します。
- 黒のメタル:細身で輪郭が際立ち、モダン、ミニマル、インダストリアルな部屋を引き締めます。ほとんどの作品に合わせやすい色です。
- ホワイトオーク:明るく軽やかで、北欧風のインテリアや白い壁、淡い色の木製フローリングになじみます。
- ナチュラルオーク:温かみがあり、木製家具の色を拾いながら、古典絵画やアースカラーの作品にもよく合います。
どれを選ぶ場合も、2枚組やギャラリーウォールでは同じフレームを使いましょう。異なる作品にまとまりを出す、いちばん簡単な方法です。Posterscapeではお支払いいただくのはフレーム代のみ。額装は無料で、ポスターをセットした状態でお届けするので、すぐに飾れます。
棚や照明、植物とアートを組み合わせる
壁をフレームだけで埋める必要はありません。全体にまとまりがあれば、ほかの要素と組み合わせても素敵です。
季節ごとに飾る作品を替えたいなら、ピクチャーレッジが便利です。ポスターや小物、植物などを重ねて置けるので、ひとつの配置に固定されません。壁付けの照明をポスターや作品群の両側に配せば、夕方に明かりをつけたときにも意図の感じられる空間になります。背の高い植物は、特に何もないように感じる部屋の角で、壁の印象をやわらげてくれます。
要するに、壁の装飾は壁だけで完結させず、部屋全体になじませるとよりよく見えます。
穏やかに、あるいは表情豊かに:リビングルームのアートのスタイル選び
リビングルームのウォールアートを選ぶときは、次の3つを考えると方向性が見えてきます。
- 壁を穏やかな印象にしたいですか。それとも表情豊かにしたいですか。
- 視線を集める作品が1枚ほしいですか。それとも小さな作品をいくつか飾りたいですか。
- 部屋にはすでにどんな色がありますか。
穏やかな部屋には、抽象的な形、やさしい色、植物を描いたアートポスター、アンティークに着想を得た作品がおすすめです。より表情豊かな空間には、古典絵画、シュールなポスター、グラフィックアート、大胆な構図の作品が存在感を加えます。
実際のインテリアになじむポスターを探すなら、リビングルームのウォールアートコレクションから始めてみてください。今の気分に合う作品をお探しなら、注目のウォールアートコレクションもご覧ください。今年のウォールアートのトレンドを紹介するガイドでは、ひとつの季節を越えて楽しめそうなスタイルを解説しています。同じ考え方は、寝室や廊下など、ほかの部屋にも応用できます。
避けたい、よくある失敗
気をつけたい点がいくつかあります。
ひとつ目は、小さすぎる作品を選ぶことです。余白の多い壁には、見た目の重みが必要です。アートポスターが小さいなら、ほかの作品と並べたり、周囲に作品を加えたり、小物と一緒にピクチャーレッジに置いたりしましょう。
ふたつ目は、高すぎる位置に飾ること。アートは下の家具とつながって見えるのが理想です。見上げないと鑑賞できないなら、高すぎるかもしれません。
3つ目は、スタイルを一度に詰め込みすぎることです。リビングルームにはコントラストも似合いますが、色やフレームの種類、題材、雰囲気など、共通する要素は必要です。
4つ目は、隅々まで埋めようとすること。余白にも大切な役割があります。壁にはゆとりを残して構いません。すべてを飾りで埋める必要はないのです。

取り入れやすいシンプルな配置
迷ったときに頼れる配置をいくつかご紹介します。
- 大判の額入りポスターを1枚:すっきりとしてシンプルで、部屋にも合わせやすい配置です。
- 同じサイズのポスターを2枚:特にソファの上で、整ったバランスをつくれます。
- ポスターを3枚横一列に:横長の壁やオープンな間取りの部屋によく合います。
- 中心となる作品1枚と小さな作品2枚:複数の作品を飾り始める際に取り入れやすい組み合わせです。
- ピクチャーレッジ:自由度が高く、気軽に飾り替えられます。
- アートと壁付け照明:壁に奥行きがほしいときに役立ちます。
どれがよいかは、壁の広さ、天井の高さ、家具、そして目指す雰囲気によって変わります。迷ったら、小さな作品をたくさん飾るより、大きめの作品をシンプルに飾るほうを選びましょう。
最後に
リビングルームのウォールアート選びは、ただ空間を埋めるためのものではありません。部屋に自分らしい視点を与えることです。まずサイズを考え、家具に合う配置を選び、色で作品と部屋をつなぎます。そして、少し余白を残しましょう。
Posterscapeでは、ウォールアートは単なる装飾以上のものだと考えています。ふさわしいポスターは部屋の雰囲気をつくり、何もなかった壁に意図を感じさせます。それが、フレーム1つ、釘1本、そして飾るまでのほんの少しの勇気で実現することもあります。
よくある質問:リビングルームのウォールアートの選び方
リビングルームのウォールアートは、どのように選べばよいですか?
まずは部屋そのものを見てください。ソファ、壁の広さ、すでにある色、照明、全体の雰囲気を確認し、それらとつながりを感じられる作品を選びましょう。額入りポスター1枚でも、アートポスター2枚でも、複数の作品を飾る方法でも構いません。特に大切なのはサイズのバランスです。
ソファの上に飾るウォールアートは、どのくらいの大きさがよいですか?
一般的な目安として、ソファの幅の約3分の2を占める大きさにします。幅約213cmの3人掛けソファなら、作品全体の幅は約142cm。70 × 100cmのポスターを2枚、または50 × 70cmのポスターを3枚横一列に並べる方法があります。
作品は1枚にすべきですか。それとも小さな作品を複数飾るべきですか?
すっきりと落ち着いた視線の中心をつくりたいなら、1枚がおすすめです。より自分らしく、重なりのある壁にしたいなら、小さな作品を複数飾りましょう。全体の配置と家具とのバランスが取れていれば、どちらもリビングルームに合います。
広い何もない壁を、雑然とさせずに飾るにはどうすればよいですか?
色数を抑え、フレームのスタイルをそろえ、作品の周りに余白を残しましょう。整った配置で複数の作品を飾るか、大判ポスターを1枚飾れば、部屋を窮屈に見せずに広い壁を生かせます。
リビングルームには、どんなウォールアートが合いますか?
部屋によって異なります。抽象的なポスター、古典美術のアートポスター、植物を描いた作品、シュールなポスター、やわらかな印象のグラフィック作品など、さまざまな選択肢があります。空間の色、家具、雰囲気に合うものを選びましょう。
同じ壁に異なるスタイルのポスターを飾ってもよいですか?
はい。ただし、フレームの色をそろえる、共通の色を使う、雰囲気を合わせるなど、ひとつは一貫した要素を持たせましょう。そうすることで、異なる作品もばらばらに見えず、つながりを感じられます。
リビングルームのアートは、どの高さに飾ればよいですか?
作品の中心が目の高さに近くなるよう、床から約145~152cmを目安にします。ソファの上なら、フレームの下端と背もたれの間を約15~25cm空けると、家具とのつながりが感じられます。
リビングルームのウォールアートには、何色のフレームを選べばよいですか?
黒のメタルはモダンでミニマルな部屋に、ホワイトオークは明るい北欧風のインテリアに合います。ナチュラルオークは木製家具のある部屋に温かみを添えます。複数の作品を飾るなら、フレームの色をそろえると、ひと組に見えます。
リビングルームの壁には、アート以外に何を飾れますか?
ピクチャーレッジ、壁付け照明、棚、鏡、植物などを、単独でも組み合わせても使えます。まとまりのある壁にするには、配置に一定の秩序を持たせながら、部屋にゆとりを感じられるだけの余白を残しましょう。










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